先代(5代目・平岩恒三朗)は温厚な人で、商人というより学者肌。「銀座の生き字引」としても、また当時は東京美術倶楽部(明治40年設立)の売立て等、様々な交換会、即売会などの催しがあり、古今東西の美術品が出品され、品物を実際に見て手に取ることで、鑑識眼が養われて「目利き」としての実力も認められておりました。
平成16年に90歳で亡くなり、4年前には銀座8丁目のギャラリーを借りて「平野屋・創業200年祭」を行いました。先代が収集した今では見ることができない江戸時代のものなど、几帳面な人でしたからきれいに保管してあり、それらを皆さまに見ていただき、感動して頂きました。
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